安曇野の森にもタヌキが住んでいます。時々、住宅地周辺にも下りてきますので、夜などは道路脇にいるタヌキの目にヘッドライトがあたって輝き、タヌキがいると遠目からも分かります。
ところで「タヌキ寝入り」とよく言いますが、「タヌキのため糞」という言葉、聞いたことありますか?
上の写真が、文字通り「タヌキのため糞」です。タヌキは特定の「なわばり」を持たないといわれます。その森に住むタヌキたちが、夜になって食料などを求めて行動していて便意をもよおしたとき、みんなが同じ決まった場所に脱糞する習性があって、それがだんだん大きくなるそうです。
この写真も高さが15㌢㍍ほどになっていました。そして、上には新しい糞も…。タヌキは、冬眠の習性がないということもうかがえます。
ところで、タヌキは雑食だそうで、それは、この「ため糞」を分析すると分かるということです。野ネズミ、カエルからシカなどの動物、鳥類や卵、川魚、昆虫類などのほか、柿やあけびなどの果実、時には人家近くで生ゴミを漁ったことが分かるといいます。
そういえば、よくゴミ集積所の近くを通ったとき、ヘッドライトに反射するタヌキの輝く目をみたことを思い出しました。